地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク
NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク

ご挨拶

共同代表のご挨拶

小倉先生

2022年のはじまりにあたり新年のご挨拶を申し上げます。
長引くコロナ禍の中準備を進めて参りました、地域医療研究会との合併と名称・定款変更という大きな節目を年末に迎え、新しい年は新たなはじまりの年となりました。
安心して子育てができ老いても障害があっても自分らしく暮らすことができるコミュニティーの創造」の理念のもと引き継がれてきた精神と歴史を踏まえながら、地域医療研究会が積み上げてこられた活動と合わせ、時代の変化に即した役割を果たしていきたいと考えます。
少子高齢化の中、このネットワークの精神は、ますます重要性をましており、さらにこの課題はアジアをはじめ世界的な課題として認識され、日本がどう乗り越えるかに世界の注目も集まっています。

そんな中このコロナ禍にあっては、これまで日本の地域社会が抱えてきた保健・医療・福祉におけるさまざま課題が浮き彫りにされました。行政と現場の協働の必要性と課題、外国人住民を含むさまざまな立場の人々との協働や啓発・医療提供上の課題、あらゆる場面での多職種連携と情報共有の重要性と課題など、地域包括ケアシステム構築への取り組みが問われると同時に、地域共生に向けたより一層の進化が求められています。
コロナ禍での3年目を迎えるにあたり、改めてこの困難を乗り切る年にしていく決意を固めると同時に、多くの方々の我慢と努力を現状復帰のためだけに繋げるのではなく、この機会によりよい共生社会の構築に結びつけなければならないと強く感じています。
新たな名称、新たな定款、そして新たなメンバーで迎える新しい年が、当ネットワークが使命を果たすための躍進の年にするべく力を合わせて行けるよう、新体制の構築に勤めてまいりたいと思います。

おかげさまで、昨年9月18・19日に行われた「第1回地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク全国の集いin湘南ひらつか2022」は、そのスタートとしてふさわしい有意義な大会となりました。本年9月17・18日に予定している「第2回NPO 地域共⽣を⽀える 医療・介護・市⺠全国ネットワーク全国の集い in 名古屋 2023」もさらに実り多いものとなるよう、合わせてみなさまのご協力をお願い申し上げます。
本年がみなさまにとってもネットワークにとっても飛躍の年となりますよう祈念いたします。

NPO 地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク
小倉和也(医療法人 はちのへファミリークリニック 理事長)




格差と差別・分断の社会を転換し、地域共生社会を実現しよう

亀井先生

このたび、はちのへファミリークリニックの小倉和也先生とともに共同代表を務めることになりました医療法人生寿会の亀井克典です。
当会の共同代表に就任する前は、約40年にわたり地域医療研究会に関わり、2019年よりは代表世話人を務めておりましたが、NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワークと合併し、新組織の「地域共生ネット」が発足したことにともない、共同代表に選出されました。
医療法人生寿会は名古屋および近郊で様々な医療機関、介護事業所を展開し、都市部における地域包括ケアの一翼を担うべく活動しています。

その基本理念は「みんなで創るやさしい医療と介護 ひとり一人を大切に」であり、使命は「ひとり一人に向き合い、最適な医療・介護を提供することで地域の人々の生きる喜び・暮らしの安心を支える」です。

地域医療研究会は、地域に根差して活動している全国の様々な医療機関、介護施設、多職種、市民が、地域住民の暮らしと健康にかかわる諸問題をフラットな立場でともに語り合い、考える場として継続してきました。
いずれもめざしてきたものは、地域において「共生」が実現する社会であると思います。

新型コロナのパンデミックは、地域社会において様々な格差、差別、分断を拡大させました。パンデミックはいずれ終息しますが、「地域共生全国ネット」の活動を通じて、深く傷ついた日本の地域社会を主に医療・介護の視点から再生し、地域住民がともに支えあって明るい未来に向かって前進できる社会を築いていきたいと念願しています。

私の座右の銘は「上善如水」です。水は液体にも気体にも固体にもなり、様々に形を変えてしなやかに存在し、そして生きることに欠かせないものです。
困難な課題に直面しても肩に力を入れることなく、状況に応じて柔軟に、しかし共生社会をめざすという志は揺らぐことなくこれからも努力していきたいと思います。
皆様のご協力ご支援よろしくお願いいたします。

NPO 地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク
亀井克典(医療法人 生寿会 会長)


ページのトップへ戻る